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導入事例

【事例1】株式会社 上野水産 様
■企業の概要
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本店:鳥取県境港市昭和町7番地
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創業:昭和26年11月
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資本金:2,725万円
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業種:水産物加工(紅ずわいがに、ずわいがに、その他魚介類)鮮魚仲買・販売、冷凍魚製造・販売
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従業員数:94名(令和6年4月現在)※役員含む
■受入れ技能実習生の概要
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受入人数:30名
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従事する業務:水産物加工(鮮魚・カニ)

インタビュー

ベトナム人技能実習生を受け入れる前に抱えていた課題は何でしたか?

当社は水産業という、日本人にあまり人気のない業界で人材不足に悩んでいました。特に製造現場で働くスタッフの募集には大きな壁があり、ハローワークを通じて常に求人を出していましたが、なかなか応募がありませんでした。
日本人社員の高齢化も深刻な問題でした。現場で働く主なスタッフは中高年の女性たちで、新しい人材はほとんど入ってこない状態。それでも皆さん一生懸命働いてくれていましたが、平均年齢が毎年上がる中で、体力的な問題や家庭の事情で休む人が増えてきていました。特に腰痛や転倒などの怪我、また介護のための休暇など、課題が山積みでした。

ベトナム人技能実習生を受け入れることを決めた理由はなんですか?

最初に外国人技能実習生を受け入れたのは平成18年、中国人の方たちでした。しかしその後、中国経済の急成長により日本に来るメリットを感じる実習生が減り、当時の会長がベトナム人の真面目さや働きぶりの良さを聞きつけ、平成22年からベトナム人技能実習生の受け入れを開始しました。
受け入れにあたって現地視察にも行きましたが、当時はベトナムへのフライトが少なく、チケットを取るのも一苦労でした。関西空港で初めて実習生たちと顔を合わせ、そこからベトナムへ向かったのが懐かしい思い出です。現在では13期目を迎えています。

実習生を受け入れたことで、どのような変化がありましたか?

【仕事面】
業務スケジュールが安定し、計画的に仕事を進められるようになりました。ベトナム人実習生は基本的に真面目で、急な休みが少なく、納期のある仕事でも快く残業をしてくれます。稼ぐ意欲が強く、「もっと働きたい」と言ってくれる人も多いです。若い人が多いため、怪我や体調不良もほとんどなく、職場が明るく活気に満ちた雰囲気になりました。
【その他】
現場の中高年の従業員にとって、実習生たちは「娘や息子」のような存在となり、職場全体が和やかになりました。また、旅行のお土産交換や花見、カラオケなどの交流イベントが増え、実習生と日本人従業員の間で自然なコミュニケーションが取れるようになりました。会社全体でも、春のお花見や新年会、実習生歓迎パーティーなどのイベントを企画しています。今年の夏は、従業員全員で貸し切りバスでUSJへ行く旅行も実施しました。こういった活動は、皆のモチベーション向上にも繋がっています。

受け入れたことで予想以上の効果があれば教えてください。

技能実習生を受け入れている他の企業との新しいネットワークが生まれたことです。同じように技能実習生を受け入れている企業と、彼らとの接し方や課題について意見交換する機会が増えました。その中で、業界の垣根を超えた交流も深まりました。

今後、実習生の受け入れを検討している企業へのアドバイスをお願いします。

技能実習生の受け入れは、私たちのように人手不足で悩む企業にとって、非常に効果的な選択肢です。特にベトナム人技能実習生は勤勉で責任感が強く、大きな戦力になります。
受け入れの際は、信頼できる組合 にサポートをお願いするのが重要です。当社の場合、ゴールデン・トップさんに全てお任せしており、細かい対応まできちんとしてくれるので安心して任せられます。担当のMさんにはいつも感謝しています。迷っているなら、まずは相談してみることをおすすめします。

最後に一言お願いします。

技能実習生との交流を通じて、職場全体がより良い方向に変わっています。国籍を超えて、互いに楽しく働き、暮らしていける環境を作っていきたいです。ここで働く全ての人が「来てよかった」と思える職場にしていければ本望ですね。